これからの宗教と祀り事

阿弥陀様 浄土宗・浄土真宗のご本尊。猪年生れの方は守護仏。
―「生老病死」の四苦から人々の解放を試みた釈迦如来―
お釈迦様は「生老病死」の四苦から人々を解脱させることを試み、それも修行者個人だけ(小乗)の解脱でなく、一般の人々の解脱(安心・やすらぎ)を大乗的に解き明かした方です。
―大震災と津波と原発事故の三大苦の中で―
悲しい3月11日、東北・関東大震災は復興の途につき始めたばかり、まだ原発事故は現在進行形です。この日多くの人が犠牲になり、多くの財産が消滅した。歴史的大惨事の中、私達日本人は世界から賞賛される気質と礼節を持っていることが海外から証明された。単一民族だからとも言われていますが、助け合いの精神は(古来からの地域の繋がり、コミュニケーション、悪いことをしたら村八分なんて言葉も残っていますが)地域社会を大切にしてきた日本人のDNAが大惨事で呼び戻されたのだと思います。家もお墓も集落も学校も、病院も役所も相互に補完しあってコミュニティーが成り立っていることが証明されました。これらの一つでも欠けてくると集落の維持が不安定・危弱になることが証明されました。 大阪の建築家、安藤忠雄氏は私の尊敬する人の一人ですが先ごろNHKTVで司会者の質問に、こう答えていました。 戦後日本人は一生懸命復興のため家や地域を犠牲にしてがむしゃらに働いてきた。家を離れ仕事につき、地域の繋がりを切り生活したため、弱さが露呈したと。今回の地震と津波にほとんど命を落とさなかった三陸の小さな部落がある。部落民の心がいつもひとつになって、普段からの避難訓練などしていた為にほとんどの部落民が命を落とさなかった。 お墓も、各家々の心を統一させる力があります。家々は他家との連鎖で繋がり集落から部落となり町へとなる。私たちは核の連鎖反応に負けない人々の心の連鎖反応を築いてこの困難に立ち向かいましょう。 お金は天下の血液のようなもの、滞れば持っている人も最終的に被害が及ぶものです。 この東京以西が普段以上に元気にならないといけないと私どもは考えています。 お墓を建てましょう。建てなければならない人も多いはず。 戦後焼け野原の東京にも貧しい兄弟、姉妹がお金を出しあって父や母のお墓を建てました。お墓は本当に家の心の核(コア)を作ります。敬虔にご自分の先祖にお祈りできる場の確保です。 立ち直らせましょうこの日本を。 がんばりましょう。おたがいに。

※震災後咲いたたんぽぽ。生命力強い野草に託し東日本の復旧復興を願う。
―社会的歪が顕著になってきた日本,脱却しなければ良い未来はやってこない―
仏教が生まれて2500年、平成の年号も23年となった日本にはさまざまな社会の歪(ひずみ)がでています。教育界の中や、年金不正使用の厚生省職員、証拠捏造の検察官、殺人事件の多発、子ども虐待、学級崩壊、新型の病気の発生 自殺者年間3万人が続き、毎日のように電車で人身事故が起きている。 とてもこれまでの常識的考えが及ばない、不安定な世の中となっています。別の項でも述べましたが、自分の親が隣の部屋で白骨化するまで放っておく70歳過ぎの子供。 お年寄りが暮らしにくい世の中もあるのでしょうがあってはならない事件です。 監督官庁もよくチェックすべきだと感じます。
*山で道に迷った時は迷っていなかった場所まで戻るという。孫や子たちに正しい教育をしないと理想の日本の姿にならないだろう。

宇宙そのものと一体している如来様。その光明が遍(あまね)く照らすという
―仏教は人間を救えるのか、仏陀の教えで救済されたい―
私どものこのひずんだ世の中を、仏教は救えるのかどうかというところに今後の仏教がたどるべき道があるでしょう。末法の世と言われ続けて既に千年以上たった今こそ、仏教に携わる多くの方々のお力によって病んでいる人々を救い、真の幸福と平和へと導いて欲しいと願う。 私どもも真の幸福とは、真の平和とは悟る努力も怠ってはならない。
―お寺も見られている―

お寺も檀家に観察されつつある世の中です。昔と違い、皆高学歴です。一般の国民、皆さんにその行動を見られています。
お寺を選ぶのは国民側の時代になってきているのですから、お寺は困窮者に暖かな救いの手を差しのべて下さることを願います。
人々を救い幸福への道しるべとなるお寺がこれから求められ、そして救われた人々の力によって興隆していくことでしょう。私どもの努めは、そのような寺院を皆様に責任もってご紹介することであると心からそう思っています。
―常に悩みがあるのが人間である、最愛の者の幸せと私への加護を祈る―

※墓前でひたすらお祈りするご婦人。人は心配を持つ生き物。一番に私をお守りくださいと祈願するは他界した恋人、夫、妻、父母、祖父母である。
―ご先祖を敬う心が祀りとなる―
ご先祖を祀るにも、また最近他界した故人の冥福をお祈りし、祀ることも残された人の気持ちがなくては始まりません。残された人が経済的、社会的にも苦しい時のほうがお祈りし、生活は粗末であってもご先祖を祀ってきた。今不景気とはいえ昔よりは経済的には幸せになってはいるがデフレや、家族関係に歪が多い世の中、精神的には貧しい世になってきている。精神的に貧しさを抜け、ご先祖様ありがとうといえる世をつくりましょう。 街が、地域がシャンとしてきます。 ご先祖祭りも意味を昔のように復活すると思います。
―祀りごとの興隆は国の興隆につながる―
祀り事の興隆は国の興隆にも大いに関係します。切なる願いが必要ですし、白けていては祭祀は廃れます。
老人を大切に、若者はお年寄りに敬意を持って接し、先輩のご苦労した経験を我が身に投影し、不測の時に先輩の知恵を拝借する。親と共に生きている間は短い。感謝の気持ちは親が他界しても持ち続ける、これが先祖供養の下地になると感じます。

※大木の根。根が張るから幹や枝を支えられる。お墓は家族の心を支える。
―お墓は家族の根―
30年近くこの仕事に携わってきてつくづく感じることは、お墓は家の根であるという事です。お墓を含め、なにか人が行動に移すということはその対象に有意義を感じ、行動力の核になるまで共鳴したからに相違ありません。お墓とは元来素朴な気持ちから生まれくるものだと思われる。
―お墓を作ることはご自分への労りなのです―
お墓作りは、亡くなった方への追慕であり敬意であり、何よりもご自分への労わりなのです。信仰心も大事ですが、もっと根底にある肉親への情がお墓を作ろうとする原動力になると思います。目を閉じ、そして心の耳を澄ませば、懐かしく楽しかった家族の思い出が浮かんできます。
―お墓は心の癒し、離別のショックからの立ち直りが早く、元気が戻ります―
お近くに墓地を求めてちょくちょくお墓参りするとご先祖や、亡くなった家族がいつも見守ってくれているようで寂しく感じなくなり、どんどん元気になっていきます。
ぜひ良い墓所を手に入れて、楽しい人生をお送り下さい。









